西鉄電車ダイヤ復活記念祭

 7月3日土曜日、ついに西鉄天神大牟田線・太宰府線・甘木線の土日祝日特別減便ダイヤの施行が終わり、久々に通常ダイヤによる運行となりました。普通列車のみ毎時2本に減っていた最寄りの三国が丘駅に急行列車が帰ってきた記念(?)として、午後の用事ついでに小郡発着の急行を利用しました。

 西鉄天神大牟田線では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で大幅な需要減少が発生し、3月に平日昼間時間帯の特急列車が廃止格下げされました。利便性低下を抑える工夫が随所になされていますが、小郡以北では調整に苦労している様子が窺えます。日中大善寺系統の普通列車の大半は、運行区間のおよそ半分にあたる大橋〜小郡間約25kmにおいて、急行列車を待避せずに先行するダイヤとなっています。従来は二日市で緩急接続が行われていたのが消えたため、ひたすら普通列車に乗る区間が長くなりました。西鉄の普通列車はそこそこ速いため、この25km・16駅分を35分ほどで走ります。

大牟田行き急行

 三国が丘駅における恩恵として、写真の大牟田発着の急行が生まれたことにより、久留米方面への有効本数が日中は2倍に増えました。(毎時2本→毎時4本)ただ、柳川・大牟田方面へ行きたい人にとっては、「なんでこんなようわからん駅で止まるんや」くらいに思われているかもれません。

 

 車両の世代交代速度も低下する懸念があります。先日、川崎重工から9000形9111編成・9112編成(2両編成2本)が輸送されてきて、入れ替わるように5000形3両編成2本(5112編成と5114編成と言われていますが詳細未確認)が運用を離脱し、すでに解体作業が始まっています。大幅な売上低下の状況の中、連続立体交差事業への拠出も一定程度存在しており、当初10年計画とされていた5000形の置き換え予定が延びるかもしれません。

 全国的に交通事業者の経営が厳しい中、輸送サービスの維持がなされることを、一定期利用客として願っています。